タイトル
パラサイト 半地下の家族(原題“기생충”)
監督
ポン・ジュノ
出演者
ソン・ガンホ
チョ・ヨジョン
チェ・ウシク
他
公開年
2020年
オススメ度 ★★★★☆
あらすじ
キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。
映画.comより
感想
カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞、外国語映画では史上初のアカデミー賞作品賞を受賞した本作『パラサイト 半地下の家族』。
これだけの賞を取ってここまで有名になられたら観るしかないと思い劇場へ。
めちゃくちゃ面白かったですよ。
受賞する理由がわかります。
個人的になんの情報もなしに観に行くほうが変な先入観もなしに思う存分楽しめると思います。
半地下で暮らす貧乏一家のキム家が身分を偽り富豪一家のパク家の使用人となり寄生していく様を描いており、そういった点から『パラサイト 半地下の家族』はこの映画にぴったりのタイトルで、嘘で固めていくキム一家の巧みな話術にパク一家がまんまと騙されていく様は観ていて滑稽でした。
寄生タイプの人たちって人のものを平気で自分たちのものにするから怖いですよね。
それを本作ではコミカルにコメディーちっくに描いているので、妙に現実的で不気味でした。
序盤から中盤にかけてはコメディー要素がふんだんに盛り込まれていて、パク一家の豪邸を徐々に乗っ取っていく過程では観ているほうも笑ってしまうシーンがたくさんあるんですけど、中盤からはサスペンスのようなシリアスなシーンへと変貌するのでスリラー感、ホラー感がすごいんですよ。
特にパク家の豪邸で高い酒やらつまみやらを散らかしてどんちゃん騒ぎするシーンは観ていてハラハラしましたね。笑
パク家を騙しているときは賢く計画を立てていたのに、パク家がキャンプに出かけた途端まるで自分たちの家のようにくつろいじゃうところはアホすぎて最高でした。笑
一つ思ったことは、パク家で働くのは妹のギジョンまででよかったんじゃないか。
さすがに一家総動員だと隠しきれないものが徐々にあらわになるに決まってますよね。
味をしめれば人間の欲って抑えられないほどどこまでも手に入れようとするから怖いものです。
最後にこれだけ、
こういった類の映画がヒットするのは少なからずどこの国にも格差社会は存在しているからだと思う。
世界共通の課題をダークコメディーとして巧みに表現している点はさすがの一言に尽きる。
先の読めない展開に終始翻弄されながら胸騒ぎしっぱなしの2時間をぜひ体感していただきたい。
笑っていられるのも最初だけ、気づけば背筋が凍るほどのゾッとする恐怖に襲われること間違いないです。
チャパグリうまそうだったなー。
買って食べてみよ。
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。