・タイトル
いぬやしき
・監督
佐藤信介
・出演者
木梨憲武
佐藤健
本郷奏多
他
・公開年
2018年
木梨憲武さんの演技が光ってます。逸品です。
オススメ度 ★★★★☆
・あらすじ
会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。
映画.com
・感想ネタバレ含む
めちゃくちゃ面白かったですいぬやしき。
おじさんがヒーローとなり悪者と戦うといった今までにないテイストの作品。
またバトルシーンもですが、あの卓越したCG技術には脱帽でした。
ハリウッド映画かなとも思わせるくらい素晴らしい出来でしたね。
そんないぬやしきですが、タイトルがなんともシュールですよね。笑
映画のジャンルとタイトルがこんなにも合わない作品はなかなかないと思います。笑
観る前は犬の映画かなんかかなと思ってましたが完全に裏切られましたね。
主人公の名前が犬屋敷だからいぬやしきなんだね。
紛らわしいわ!笑
冒頭ではお父さんの尻に敷かれ具合がとてもと言っていいほどかわいそうで、同情せずにはいられませんでした。笑
家族にも会社にも疎外され、スマホの連絡先には家族しかおらず、友達は捨て犬のはな子だけ。
さらには末期の癌と診断されるなど踏んだり蹴ったりな人生。
そんな中謎の光に衝突しサイボーグと化すのです。
謎の生命体に何をされたかは不明ですが、体の中身を機械にされ死から復活したみたいです。
タイミング的に良かったのかもしれないですよね。笑
あと、なぜサイボーグにしなければならなかったのかが謎だったなー。
その衝突によって壱郎ともう一人たまたま一緒に居合わせた青年獅子神がサイボーグになるんです。
壱郎は得た力を人々を救う手段とし、獅子神は得た力で自分に背く人々を抹殺する手段とします。
ですが、守りたいものは命をかけてでも守ろうとする本当はいいやつ。
そんな獅子神の一番大切にしていた母親の自殺、獅子神を想って匿ってくれた同級生の死が連なり青年は大切なものを失う度にその復讐心に駆られ人々を抹殺するのです。
その抹殺方法なんですけど、スマホの画面とかモニター越しに撃ち殺すんですよ。笑
手を銃の形にしてバンバン言うだけで殺せる原理が知りたい。笑
最後の対決は見どころで、目にも留まらぬアクションシーンがめちゃめちゃかっこよかったです。
戦ってるのがおじさんとイケメンという異色な感じもまたいい。
佐藤健の肉体も素晴らしい。
ファンにはこれだけで観る価値ありです。笑
戦闘中獅子神は水とすり替えられたスポーツドリンクを口にするんですけど、普通わかりますよね味で。笑
塩分に弱いってわかってるなら尚更注意しないといけないはずなのに普通に飲んで最終的に故障するんですもん。笑
そのへんはおバカだなと思って観てました。
最後は壱郎が勝つんですけど、なぜあんな簡単に獅子神を打ち砕けるほどのパワーが出せたのかよくわからなかったな。
頭の中フル回転していたのも意味があるんだろうけどね。
娘をビルから放り投げられた怒りが最高潮に達したかってのもあるんだろうけど。
最後にこれだけ、
犬屋敷壱郎演じる木梨憲武さんの老いぼれお父さんの演技は一番の見どころでした。
見ているだけで切ないし悲しいし、ここまで感情移入させてくれる演技ができるのは素晴らしいと思います。
原作は漫画ですが、見ていない僕でも思う存分楽しめる映画になっているので観て損はないです。
最後のシーンで、青年がチョコの部屋にいたのは幻だったのかそれとも生きていたのか、謎が残るラストで続編の期待も高まるのではないでしょうか。
いぬやしきの原作を読んでみたい方はこちらも↓
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。