
タイトル
天気の子
監督
新海誠
出演者
醍醐虎汰朗(森嶋帆高)
森七菜(天野陽菜)
小栗旬(須賀圭介)
他
公開年
2019年
おすすめ度 ★★★☆☆
あらすじ
離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……。
映画.comより
感想ネタバレ含む
2016年の『君の名は。』で社会現象を巻き起こした新海誠監督の最新作『天気の子』。
今作ではどんな新海ワールドを魅せてくれるのか楽しみだったので、少し乗り遅れましたが観てきました。
結論から言うと、『君の名は。』は高い壁だったなと個人的には思いましたね。
雨の雫や風景、東京の街並みなんかはものすごくリアリティーで、映し出されるもの全てが本物なんじゃないかと思うくらいの完成度。
さすが新海誠監督と賞賛する他ありませんよ。
ですが、内容はどうもしっくりこない。
ざっくり、天気を晴れにできる天野陽菜と家出した森嶋帆高が、必要としている人に晴れを届けるべく祈りを続けた結果陽菜が消えてしまうという話。
ファンタジーな要素も含まれているからあえて辛口では言わないけど、突っ込みどころがいくつかあってね。
帆高のあまりの身勝手さに少々萎える点。笑
まず、銃の所持はまずいでしょ。笑
しかもそれを人に向けちゃうし。
そして撃っちゃうし。
ラストなんか警察署から逃走するし。
陽菜を助けた結果、東京で3年間も雨が降り続いて水没しているのにも関わらず自分たちの恋を優先するし。
お客さんのおばあちゃんなんか家が水没してアパート暮らししてるんだよ。笑
それから、鳥居のところで強く祈れば雲の上に行けちゃうんだね簡単に。笑
なぜ自分も雲の上に行けるんだと確信したのか。
そんなこんなありますが、新海ワールド全開の今作は映像、音楽共に引き込まれまくりでした。
『君の名は。』に引き続きRADWIMPSの曲も心に染みるものばかりで何回か泣きそうに。
新海監督とRADWIMPSのコラボは最強ですね。
それから、『君の名は。』のキャラが『天気の子』に出演していたのには驚きました。
三葉がまさかのショップ店員になっていたのには少しばかりショックでしたが。笑
最後にこれだけ、
ラスト20分の帆高が陽菜を強く想う気持ちにはものすごく感動しましたよ。
そのラストに全てが凝縮されてるって感じ。
いろいろ言いましたけど、あれもこれも全て10代の真っ直ぐで純粋な心が美しく描かれており、いい大人になるとか真っ当な人間になるとかそういうことよりも、自分がどうしたいか自分の気持ちを一心不乱に貫き通すほど自分勝手に無責任になってもいいんじゃないかと若干16歳の帆高に教えられたような気がします。
内容はいまいちですが…。
それから、『君の名は。』を観てから『天気の子』を観ることをオススメします。
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。