・タイトル
今日、キミに会えたら(原題“Like Crazy”)
・監督
ドレイク・ドレマス
・出演者
アントン・イェルチン
フェリシティ・ジョーンズ
ジェニファー・ローレンス
他
・公開年
2011年
後腐れ半端ない映画。
オススメ度 ★☆☆☆☆
・あらすじ
アメリカで暮らす大学生ジェイコブは、イギリスからの留学生アンナと出会い、瞬く間に恋に落ちる。ところが、ビザの期限が切れてもアメリカに滞在し続けていたアンナがイギリスへ強制送還され、二人は離れ離れになってしまう。
映画.comより
・感想ネタバレ含む
ローグ・ワンや博士の愛したセオリーでおなじみのフェリシティー・ジョーンズとスター・トレックなどに出演し2016年に突然この世を去ったアントン・イェルチン主演映画。
なんだろ、スッキリしない。
観終わってこんなモヤモヤが残る映画久しぶり。
ですが、見入ってしまいます。
ドキュメンタリーちっくな演出と自然体で飾らない俳優たちの演技によってリアル感が増します。
ちなみにこの映画アドリブなんですね。
だから自然な演技をすることができたんですね。
物語は、アメリカの大学に留学に来ていたアンナは同じ大学に通うジェイコブと恋に落ちる。
イギリスに帰らなければいけないと知りつつ軽い気持ちでビザが切れたまま不法滞在をしてしまったまでに、アメリカへの入国を拒否されてしまいます。
一方通行の遠距離となってしまった二人の間で起こる出来事に心が痛くなるほどの切なさがグッとくるものとなっています。
イギリスとアメリカの遠距離恋愛の物語なんだけど、会えないもどかしさがより切ない恋愛に仕立てています。
二人は遠距離恋愛に対してどう感じていたのか。
意思の弱さが色々見えたんですけども。
一緒にいるときはずっと仲良くしてるのに、遠距離になった途端寂しさを埋めるべく別の人と過ごしている。
これって海外じゃ当たり前なのかな。
しかもこれが繰り返されるんです。
行ったり来たりするんでその都度。
二人とも浮気している状況を見せられてるのは少し気分が悪くなるところもありました。
アンナが、ちゃんと解決して人生と向き合いたいとジェイコブに伝えたことで結婚に至りますが、ビザの関係でアンナはアメリカに行けずまた離れ離れ。
その間も二人は不倫。
だんだん観ててイライラしてくるよ。笑
アンナの職場の上司が言ってたけど、その人も遠距離恋愛をしていて、彼とは常に写真を送り合っていたから寂しいなんて思わなかったと。
アンナとジェイコブはそういうこともせず、ましてやメールもしなくなったのは遠距離恋愛をする上できつい選択なんじゃないですかね。
物語の終盤ではジェニファー・ローレンスが出演してましたね。
彼女はジェイコブの不倫相手。
ほんの少しの出演でしたがやはりそこは大女優だけあって存在感がありましたね。
一つ印象に残ってることがありまして、
「半分にした片方は私たちをつなぐかけら」とアンナが朗読したところ。
要するに私たちは二人で一つなんだと。
表現が素敵でいいなぁって感じました。
ですが、やはり物事はタイミングが大事なんだとラストで表現していた気がします。
結婚して半年が経ち、アンナは入国ビザを取得することができますが、その時にはお互いに大切な人がいて以前のように愛し合っていた頃には戻れないのだと。
それを匂わせたのが、二人でシャワーを浴びていた時に映った過去の一場面。
もうあの頃には戻れないと悟った瞬間でもあったのだと思いました。
最後にこれだけ、
遠距離恋愛をしている人にとって観るのは苦痛でしかないと思います。笑
遠距離で浮気してるんですから。笑
でもまあ、演技がアドリブなだけあってリアルさがすごく良かったですけどね。
ハッピーエンドの映画ではないので、気持ちが沈んでるときに観ないように。
少し後味の悪い映画でした。
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。