
・タイトル
猟奇的な彼女(原題“엽기적인 그녀”)
・監督
クァク・ジェヨン
・出演者
チャン・ジヒョン
チャ・テヒョン
他
・公開年
2001年
軽い気持ちで観た映画でした。2時間弱の映画ですが、最後まで飽きずに観ることができました。恋愛映画ですが、コメディーチックな部分が多く、クスッと笑えるところもあります。ラストは圧巻。驚きと感動に包まれること間違いなしです。
オススメ度 ★★★★☆
・あらすじ
性格の優しい大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、夜の地下鉄のホームで美しい“彼女”(チャン・ジヒョン)と出会う。
でもその時“彼女”は泥酔状態。車中で倒れている“彼女”を放ってはおけず、仕方なく介抱してホテルへ運ぶ。
ところがそこに警官がやってきてキョヌは留置所で一晩を過ごすハメに。
翌朝、昨夜の記憶のない“彼女”は怒ってキョヌを電話で呼び出した上、詰問するのだった。
しかし、これがきっかけで、そのルックスとは裏腹にワイルドで、しかも凶暴な“彼女”に振り回される。
でも、キョヌにとっては楽しい日々が始まるのだったが…。
・感想 ネタバレ含む
クァク・ジェヨン監督による、猟奇的な彼女とそれに翻弄される男子学生キョヌの恋愛を描いたラブコメディー映画です。
猟奇的な彼女とというタイトルを聞いただけでは怖い映画なのかなと想像していましたが、そんなことはなく純粋なラブコメディーでした。
ベタな恋愛映画ではありましたが、途中途中にコメディー要素も盛り込まれており、飽きずに最後まで楽しく観ることができました。最初のゲロシーンではかなり引きましたが。笑
観終わって最初に感じたことは、運命って素敵!でした。
人生どうなるかわかりませんよね。
たまたま駅のホームで線路に落ちかけた女性を助けて人生を共にするわけですから。
彼女は気が強く、どんなことでもズバズバ言う肉食系女子というんでしょうか、まさに猟奇的そのもの。
一方でキョヌは、猟奇的な彼女に翻弄されっぱなしのいわゆる草食系男子というところでしょうか。
まるで現代の草食系男子を見ているみたい。笑
似ても似つかない二人だからこそ互いに惹かれ合うのかな?と思ったりしました。
ですが彼女は凶暴ですので、キョヌのことを振り回してばかり。少しキョヌのことがかわいそうに見えてきます。笑
彼女は猟奇的なツンだけど、本当はデレみたいな展開があるのかなと期待して観続けるもそんなことはなく、ツンデレのツンの部分だけが最後まで続きます。
そんな彼女を何故か憎めず、逆にどんどん可愛く見えてきちゃうんですよ。
そんな中でも、時折見せる彼女のどこか寂しげな表情、内に秘めた悲しみが垣間見え、どこか放ってはおけない憎めないとキョヌに感情移入しながら観ていました。
・心に残っているシーン
彼女が通う大学で、彼女がピアノを弾いているところ、キョヌが一輪の薔薇を持って彼女の元へ届けに行くシーン。彼女の無茶振りに振り回された挙句の演出だが、これがとてもいい。
カノンを弾く彼女、一輪の薔薇を届けに行くキョヌ、ただそれだけのシーンなのに、キョヌの彼女を想う気持ちに心を打たれました。
もう一つ
実はキョヌは彼女の前の彼氏のいとこであったということ。
前の彼氏は1年前に事故で亡くなってしまっていて、その事実を忘れようとやけ酒し泥酔していたところキョヌと出会ったのだ。
なんて偶然で運命的な出会いなんだろうと、ため息をつくくらい素敵なラストでした。
最後にこれだけ、
軽い気持ちで観た映画でしたが、想像をはるかに上回るとても幸せな作品でした。
恋仇が登場するということもなく、ひたすら二人の恋模様が描かれております。
観終わった後、きっと幸せな気持ちになること間違いなしです。
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。