万引きで生計を立てる家族の映画『万引き家族』レビュー

万引きで生計を立てる家族の映画『万引き家族』レビュー

 

タイトル

万引き家族

監督

是枝裕和

出演者

リリー・フランキー(柴田治)

安藤サクラ(柴田信代)

松岡茉優(柴田亜紀)

樹木希林(柴田初枝)

公開年

2018年

 

 

オススメ度 ★★★★☆

 

 

 

 

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あらすじ

 

東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。

映画.comより

 

 

 

 

感想(少々ネタバレ含む)

 

 

 

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した作品ということもあり期待値高めで鑑賞。

気づけば何かに取り憑かれたかのように食い入るように画面を見つめていた自分がいました。笑

期待値は軽々超えましたね。笑

なんとなく『パラサイト 半地下の家族』に似てる気もしましたが、『パラサイト』は2019年、『万引き家族』は2018年の作品で、パク監督は多少なりとも影響されたのかもしれないですね。

 

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ですが、こういった社会情勢をテーマとしている作品ってどうしてこうもヒットするのか。

どんなにお金持ちでもこの家族のようになる可能性は無きにしも非ずですから、身近に感じるんですかね。

僕の持論ですけど。

 

 

何と言っても出演者の演技がリアルすぎます。

本当に演技?普通に生活してない?って思わせるほど。笑

やっぱ樹木希林の演技力は凄すぎた。

近所にああいうおばあちゃんいるよね。笑

樹木希林の演技力はずば抜けてすごいんだけど、他の出演者もそれぞれ光るものがありました。

その中でも安藤サクラの演技はレベルが違いましたね。

最後の事情聴取のシーンは思わず涙が出そうになりましたよ。

感動とか泣けるとかそんな雰囲気じゃないのに感情移入させられる演技に脱帽です。

それから、売れっ子女優なのにもかかわらず脱げるところプロだなーって思います。

 

 

この映画、家族の絆について深く考えさせられる作品になっているなと個人的には思いました。

最初は仲のいい家族が虐待を受けていた少女を助けて一緒に生活する的な内容で最後まで続いていくんだと思ってたんですけど、物語が進むにつれ実は血の繋がった家族じゃないことが判明。それに加え万引きするわ年金不正受給するわ。

印象最悪なんですけどどこか居心地がいいというか、観ていてクスッと笑えるところもありなんだか幸せそうなんですよね。

 

前半は家族の幸せな空気が漂う一方、後半ではちょっとしたことから崩れる家族の絆に心が苦しくなりました。

血の繋がりがないからこそ気の合う者同士“家族”でいれるいい部分もあるけど、家族ではない分その絆は浅はか。

反対に血の繋がりのある家族は何があっても切れない絆があって、気が合わなくても家族。

祥太は血の繋がりがない脆い絆の家族ではなく、自分を受け入れてくれる強い絆を心の拠り所とし、ゆりは虐待ばかりする家族ではなく、赤の他人でも自分を受け入れてくれた家族を心の拠り所としていたんだと思います。

家族のあり方について、人によって考え方が全く違うんだなとこの映画を通して深く考えさせられましたね。

 

 

 

最後にこれだけ、

賛否両論あったみたいですけど、僕はすごく面白い映画だったなと思いました。

万引きとか年金不正受給とか死体遺棄とか、なかなかブラックな内容になっているので好き嫌いは分かれますね。

ですが、観る気がなくても一度観てしまうと食いつきが半端ない中毒性がある映画です。

何も考えず無心で映画を観たい人よりは、考えながらじっくり観たい人におすすめの映画かもしれません。

 

 

 

ということで、

 

長くなりましたが、このへんで。

 

 

 

それでは。

 

 

 

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