・タイトル
500日のサマー(原題“(500)Days of Summer”)
・監督
マーク・ウェブ
・出演者
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
ゾーイ・デシャネル
他
・公開年
2010年
ラブストーリーじゃないラブストーリー。同じ職場で出会った男女の500日間を綴った甘酸っぱさもありほろ苦さもある物語。
オススメ度 ★★★☆☆
・あらすじ
グリーティング会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入りのサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目惚れしてしまう。ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと…。
シネマトゥデイより
・感想 ネタバレ含む
オープニング観てて思ったこと、
結婚式の紹介ムービーだ。笑
それはさておき、
運命の感じ方って誰しもが同じものではないんですよね。
トムは運命の人を求め、サマーは運命の時を求めている。
そもそも運命に対するベクトルの違いが両者にはあります。
出会った時から二人の運命は決まっていたのですね。
トムはサマーを一目見て運命の人だと決めつけ、自分の気持ちをサマーにぶつけています。
運命の人なんだから僕のものだと勝手に思い込んじゃったんでしょうね。
反対にサマーはトムに好意を寄せていましたが、それはLOVEではなくLIKEのほう。
彼女は初めに、
誰かの彼女になるつもりはないと宣言しています。
サマーは意外にもトムをしっかり見ていたのでしょう。
トムが自分にとって運命の人ではないと初めから気づいていたんですね。
劇中、トムとサマーがバーで飲んでいるとき、トムが男に冷やかされ殴りかかるシーンがあったんですよ。
それ女性からしてみればドン引きもいいとこですよね。
殴りかかるってどんだけ無神経なのよ。
まあ、自分の彼女だとどこかで思ってるトムの気持ちを考えたら、ナンパしてきた男に対してイラっとする気持ちもわかりますが…。
サマー自身は彼女じゃないって言ってるんだからねー。
そんでもって、なんで構ってくれないの!ひどい!僕の彼女じゃないのか!挙げ句の果てに、サマーなんか知らない!なんて言うもんだから、サマーも嫌気がさしたんでしょうね。
誰かの彼女になるつもりはないって言ってたのにね。笑
という、トムの自己中さが目立つ映画でもありますが、天真爛漫に接してくるサマーにも非があると僕は思います。
男なら誰しもそうなるはず。
だって、付き合ってるような錯覚を覚えさせられるんですから。
友達なら友達らしく接すればいい。
深い関係にならなくてもよかったんじゃないか。
これじゃあトムが可哀想としか思えなくなります。
ですが、冒頭でも言った通り、
トムは運命の人、サマーは運命の時を求めています。
サマーはトムと別れてからすぐに別の男性と結婚しています。
出会いは、本のことを尋ねられたという“その時”に運命を感じたという。
まさに運命の価値観ってこうも違うんだなって考えさせられる瞬間でもありました。
最後にこれだけ、
運命って必然的じゃなく偶然が重なって起こる奇跡なんですね。
運命は起こすものじゃなくて起きるもの。
トム、最後には偶然が重なって新しい出会いがありましたね!
ということで、
長くなりましたが、このへんで。
それでは。